2023, 6K, Color, 40min

He can’t use Telepathy|テレパシーが使えない男

本作は三重県津市を舞台に、国や行政によるまちづくりで孤立してしまうマイノリティを描いたモキュメンタリー映画、および、映像インスタレーション作品。

物語:この町は昔から住民たちが「超能力」を使うことで知られている。テレパシー、念動力、透視、予知能力。人智を超えたそれらの力は戦時中に開発された軍事技術だったが戦後になってから民間転用され、現在は市民の日常生活に欠かせないものとなっていた。さらにコロナパンデミック以降、非接触型コミュニケーションを超能力で実践する地域として国内外から注目を浴びるようになった。

行政は地域の特性を生かし、テレパシーを使った無音コンサートや透視能力で鑑賞する絵画展など、超能力を新たな観光資源と捉えた事業「超能力を活用した地域活性化プロジェクト」を実施。しかしそんな町にただひとり、超能力が全く使えない男がいた。本作は新しいまちづくりと、ある市民に密着したSFドキュメンタリー作品である。

CREDIT

監督・撮影・編集:小鷹拓郎
照明・録音 : 三重県津市の皆さん
出演:永井悠太郎、津市在住の皆さん、他
製作協力: 津市久居アルスプラザ、津市大門商店街商業協同組合、キャンプバー・ランタン、wakoo、Sheesha Bar Karlas、雑貨屋CORAZON、PECHKA、sar+、manana、お座敷倶楽部、GEKKA、asobinotuduki、DADA M REBORN、ニコニコ山脈、他