アーティスト、映画監督。1984年埼玉県生まれ。社会の分断を抱えた地域で緻密なフィールドワークをおこない、ドキュメンタリーとフィクションを往来するモキュメンタリー映画や映像インスタレーションを制作。近年は原発問題、在日外国人の生活環境、マイノリティの窮状に関心を抱き、当事者や専門家を交えて現代社会の抜け穴を模索する。過去・現代・未来を異次元へ紡ぎ、国家や歴史の不可視領域をユーモラスな表現で批評していく。
これまでアフリカ、中東、アジア諸国で制作し、オーバーハウゼン国際短編ドキュメンタリー映画祭、ジャカルタビエンナーレ、奥能登国際芸術祭といった国内外の芸術祭や映画祭で作品発表。カルチャー誌「STUDIO VOICE」などで執筆。2017年に文化庁新進芸術家海外研修制度でタイ・チェンマイを拠点に一年間活動。爆弾テロが頻発しているタイ深南部パタニーの紛争地帯ではイスラム教徒たちと共同制作した。2019年にポーラ美術振興財団在外研修制度でインドネシア・ジョグジャを拠点に二年間活動。パンデミックの失職者を集めた制作プロダクション「Belum Mati」を共同設立。現在は埼玉県とインドネシアを拠点に活動している。