2022, Workshop

Lockdown, But Porno is not dead | ロックダウン、それでもポルノは死んでない

世界的なパンデミックが発生し、日本では感染拡大を防ぐため在宅ワークが提唱された。国や行政から様々な職業に対する補償案などが提唱されたが、水商売や風俗業界は不謹慎だという理由で補償対象外とされるニュースが報道された。一方同じ頃、ロックダウンが実施され、外出禁止令が発令されていたインドネシアでは、同国では違法とされる「日本製エロ動画」が、SNSを通じてイスラム教徒たちの間で爆発的に広まった。

そこでイスラム教徒の映画監督や写真家たちを集め、日本製ポルノ動画を見ながら、ポルノを追体験をするための模倣撮影会を実施。撮影会に参観した監督たちは「ポルノを見るだけではわからなかった裏側を知った。これは本当に大変な仕事だ。我々は日本で不当な差別を受けている女性たちを救わなければならない」ということで憤っていた。それは正義感か、欲望か。

本作の展示と共に2014年に発表した「国立奥多摩秘宝館」の記録写真を展示。その横の部屋にはムスリム用のお祈り部屋も併設した。