Artist | Filmmaker

小鷹 拓郎

アーティスト、映画監督。1984年埼玉県生まれ。社会の分断を抱えた地域でフィールドワークをおこない、ドキュメンタリーとフィクションを往来するアートフィルムを制作。これまでアフリカ、中東、アジア諸国を訪れ、現地の芸術家と共同制作。映像制作ではモキュメンタリー、サブリミナル効果、モールス信号といった技法を導入し、弾圧や検閲を逃れるための芸術表現を実践。問題の当事者や専門家と協働し、ユーモラスな視点で現代社会の抜け穴を模索する。

主な展覧会に北アルプス国際芸術祭、ジャカルタビエンナーレ、奥能登国際芸術祭など。主な映画祭にドイツ・オーバーハウゼン国際短編ドキュメンタリー映画祭、インドネシア・ジョグジャNETPACアジアン映画祭などがある。カルチャー誌「STUDIO VOICE」などで執筆。2017年に文化庁新進芸術家海外研修制度でタイを拠点に一年間活動。2019年にポーラ美術振興財団在外研修制度でインドネシアを拠点に二年間活動。

2023年、川村文化芸術振興財団の支援を得てパプア三都市巡回上映会「Crossing boundaries with Mockumentary」を実施。2024年、北朝鮮やパレスチナ問題などの国境をテーマにした個展「BORDER」を新潟市芸術創造村ゆいぽーとで開催。現在は埼玉県やインドネシアを拠点に活動。

主な受賞歴

2023 川村文化芸術振興財団 ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成
2023 アイスタイル芸術スポーツ振興財団 現代芸術振興助成
2023 全国税理士共栄会文化財団 第32期 芸術活動分野 助成
2022 福岡インディペンデント映画祭 優秀作品賞受賞
2022 遠山記念館 芸術・学術研究等助成
2021 UNIJAPAN 日本映画海外映画祭支援 助成
2021 小笠原敏晶記念財団 第二次現代美術 助成
2020 小笠原敏晶記念財団 第一次現代美術 助成
2020 パブリックリソース財団 文化芸術助成
2019-2021 ポーラ美術振興財団在外研修制度(インドネシア・ジョグジャ)
2017-2018 文化庁新進芸術家海外研修制度(タイ・チェンマイ)
2016 東京アーツカウンシル 東京芸術文化創造発信 文化芸術単年助成
2012 S-AIRアワード受賞
2010 朝日新聞文化財団 文化芸術助成

主な個展

2024「BORDER」新潟市芸術創造村ゆいぽーと、新潟県
2022「超能力と不透明な共同体」久居アルスプラザ、三重県
2021「PPKM, Tapi kita belum mati (ロックダウン、でも俺たちはまだ死んでない)」Belum Mati Studio、インドネシア・ジョグジャ
2019「Political Planet X 巡回展」Art Center Ongoing、東京
2019「Political Planet X」CMUアーツセンター、タイ・チェンマイ
2017「100年前の世界の話 / 100年後の未来のために」Art Center Ongoing、東京
2016「Sound Wars from The Hole 洞穴聲戰」C&G Artpartment、香港・九龍城砦
2014「星降る聖夜、あなたのために乾杯を。」西荻レジデンス、東京
2014「堕落お遍路村から学ぶ、愛と平和のディストピア」Art Center Ongoing、東京
2012「僕の代わりに妻のオノヨーコがパフォーマンスをします。」Art Center Ongoing、東京

2012「Bird in Residence」ホワイトクリフ美術大学、ニュージーランド・ウェリントン
2011「Looking for a utopia」セブンスギャラリー、オーストラリア・メルボルン
2010「ポテトと河童とラブレター」Art center Ongoing、東京
2010「ポテトとアフリカ大陸を縦断するプロジェクト」遊工房アートスペース、東京

主なグループ展

2024「北アルプス国際芸術祭2024」長野県
2022「Kenduri Seni Nusantara」Patani Art Space、タイ・パタニー
2022「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川 2022」大井川鐵道、静岡県
2021「NANDUR SRAWUNG」タマンブダヤギャラリー、インドネシア・ジョグジャ
2021「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川 2021」大井川鐵道、静岡
2020「アーツさいたま 2020」プラザノース、埼玉
2019「Di Balik Tirai」パデポカン国立美術館、インドネシア・ジョグジャ
2019「Beyond the Final Frontier」Subhashok The Arts Centre、タイ・バンコク
2019「沈黙の騒音/Noise of Silence : Japanese Art Now」 Golden Thread Gallery、北アイルランド・ベルファスト
2019「アーツさいたま 2019」プラザノース、埼玉
2018「Painnale 2018」CMU Art Center、タイ・チェンマイ
2018「Prep-room Drills | Of Place and A Paradox」シンガポール国立大学美術館、シンガポール
2018「Bangkok Biennial 2018 : Barrak Survives」Whiteline、タイ・バンコク
2018「RE/FORM/ING PATANI」Patani Art Space、タイ・パタニー
2018「国際交流基金主催 Working Title : Kaleido Asia」タイ国立アーカイブ、タイ・バンコク
2017「奥能登国際芸術祭」小泊保育所、石川
2016「国立奥多摩映画館〜森の叫び〜」国立奥多摩美術館、東京
2015「テラトテラ祭り2015 発萌するニューアート Sprout」喫茶上床、東京
2015「黄金町バザール2015 まちとともにあるアート」マリオンガレージ、神奈川・横浜
2015「アーツさいたま 2015」プラザノース、埼玉
2015「国際交流基金主催 Shuffling Spaces」Gallery See scape、 タイ・チェンマイ
2014「13日間のプレミアムな漂流」国立奥多摩美術館、東京
2014「絶滅ワンダーランド」日暮里HIGURE、東京
2013「大分現代美術展 循環」フンドーキンマンション、大分
2013「六本木アートナイト」ガレージ酒場、東京
2012「テラトテラ祭り NEO公共」吉祥寺バウスシアター、東京
2011「ソーシャルダイブ 探検する想像」3331アーツ千代田メインギャラリー、東京
2011「Beyond Pressure」カンドージパーク、ミャンマー・ヤンゴン
2011「テラトテラ祭り post」吉祥寺バウスシアター、東京
2010「NEO NEW WAVE」 island ATRIUM、千葉
2010「Future Vision – The APT Global Art Collection」Li-space、 中国・北京
2009「第13回 ジャカルタビエンナーレ ARENA」インドネシア国立ギャラリー、 インドネシア・ジャカルタ
2008「国際交流基金主催 KITA!!:Japanese Artists Meet Indonesia」ジョグジャ国立美術館、インドネシア・ジョグジャ
2008「Over coming maps 5 -The PACA study tour 2008」ルサカ国立博物館、ザンビア・ルサカ
2006「Listening: Living Art from Japan and San Francisco」The Lab、 アメリカ・サンフランシスコ

主な映画祭・上映歴

2024「当意即妙―芸術文化の抵抗戦略」京都芸術センター、京都
2024「第7回 ドキュメメント 想起するまなざし」本照寺、東京
2023「Crossing boundaries with Mockumentary Vol.3 in BIAK」Kantor Dewan Adat Biak Jalur II 、ビアク島、パプア
2023「Crossing boundaries with Mockumentary Vol.2 in Wamena」Sekretariat Papuan Voices Wamena、ワメナ、パプア
2023「Crossing boundaries with Mockumentary Vol.1 in Jayapura」Papuan Voices Jayapura、ジャヤプラ、パプア
2022「第14回 福岡インディペンデント映画祭 FIDFF」福岡市科学館サイエンスホール、福岡
2022「第8回 バリ国際短編映画祭 Minikino Film Week」インドネシア・バリ
2021「第16回 ジョグジャNETPACアジアン映画祭 JAFF」Empire XXI、インドネシア・ジョグジャ
2021「Re:Karya, International Video Fest 2022」テレコム工科大学、中部ジャワ、インドネシア
2020「アチェドキュメンタリー映画祭」インドネシア・バンダアチェ
2019「Kerjasama 59 Screening Program」SKALE SPACE、インドネシア・スラバヤ
2018「Against Apathy to Politics, Recent Japanese Activist-Artist Films」documentary club、タイ・バンコク
2017「第16回 ジョグジャ国際ドキュメンタリー映画祭 FFD」タマンブダヤ映画劇場、インドネシア・ジョグジャ
2015「バンコクアンダーグランド映画祭」サイアムミュージアム、タイ・バンコク
2015「Ongoing映像祭」Art center Ongoing、東京
2015「untitled for film – Takuro Kotaka Films」チェンマイ大学、タイ・チェンマイ
2014「ラストバウス 10X10」吉祥寺バウスシアター、東京
2012「Ongoing映像祭」Art center Ongoing、東京
2010「Video Scream」monne porte、長崎
2010「第56回オーバーハウゼン国際短編映画祭」リヒトブルグ映画劇場、ドイツ
2007「Screening at H-I-T」HITアートスペース、 スウェーデン・ヨーテボリ
2007「オビラ2」神奈川・横浜ZAIM、
2007「イスタンブール国際映画祭」トルコ・イスタンブール、
2007「MIACA@LUX Film Screening」LUX、イギリス・ロンドン、
2006「SF-TOKYO Film Screening」667 shot well、アメリカ・サンフランシスコ

主なアーティスト・イン・レジデンス歴

2023 Katsurao AIR招聘プログラム(福島県葛尾村)
2022 新潟市芸術創造村ゆいぽーと 招聘AIRプログラム(新潟県新潟市)
2022 津市久居アルスプラザ HISAI芸術家の住む町プロジェクト AIR招聘プログラム(三重県津市)
2019 KUNCI Cultural Studies Center(インドネシア・ジョグジャ)
2018 Patani Art Space(タイ・パタニー)
2018 Godung Studio(タイ・チェンマイ)
2016 sound pocket AIR(香港・九龍城砦)
2015 黄金町バザール2015(黄金町、神奈川)
2014 TERATOTERA 西荻レヂデンス(西荻窪、東京)
2011 ホワイトクリフ美術大学・S-AIR交換プログラム(ウェリントン、ニュージーランド)
2010 セブンスギャラリーAIR招聘プログラム(メルボルン、オーストラリア)

主なレクチャー・トークイベント

2024「Patani Art Space+Takuro Kotaka」Art Center Ongoing、東京
2023「ダーク・パプア 〜ニューギニア島で何が起こっているのか?〜」新宿イレギュラーリズムアサイラム、東京
2023「素人の乱・残党ラジオ 特集アジア不思議発見」FM88.0MHz、東京
2023「パプア・ナウ 〜ニューギニア島のアンダーグラウンドカルチャー〜」高円寺パンディット、東京
2023「NO LIMIT 高円寺番外地「アジアの最果てから生中継 ~未知の地下文化圏は存在するのか?~」高円寺なんとかBar、東京
2022「ただならぬ神々の所在、教育と奇禍と、ゆるりとくだれ審判よ」新潟市創造芸術村ゆいぽーと、新潟
2022「Shared Campus | Real Fake, Fake Realness」チューリッヒ芸術大学、スイス・チューリッヒ
2022「From the undergroud」久居アルスプラザ、三重県津市
2022「Multiple Voices 〜コミュニティーとの創作的協働〜」京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター、京都
2021「ジョグジャビエンナーレ2021|Bersiasat dengan Muslihat」ジョグジャ国立美術館、インドネシア・ジョグジャ
2021「Creative sharing : Proses Kreatif」テレコム工科大学、インドネシア・中部ジャワ
2021「Nandur Srawung 8|SIASAT MOVIE KALA PANDEMI」タマンブダヤギャラリー、インドネシア・ジョグジャ
2021「パンデミック下のアート・悪行・困難」日本-インドネシア
2021「素人の乱・残党ラジオ 2021年7月28日」素人の乱、東京
2020「アチェドキュメンタリー映画祭|Diskusi bersama Sutradaranya」バンダアチェ、インドネシア
2019「表現規制をかいくぐれ!STUDIO VOICEリリース記念イベント」高円寺パンディット、東京
2019「Art for the Next Decade in Oxford」Pembroke JCR Art、オックスフォード大学、イギリス・オックスフォード
2019「Political Planet X」チェンマイ大学、タイ・チェンマイ
2019「Against Apathy to Politics」Documentary Club、タイ・バンコク
2019「Bangkok Biennial 2018 | Barrak : survives」テンタクルスギャラリー、タイ・バンコク
2018「国際交流基金バンコク主催 Art Practice in Local Politics」アジアンカルチャーステーション、タイ・チェンマイ
2015「BUBUKA主催 オキュパイスクール」白夜BSホール、東京
2015「ヨコハマメリーとBeyond Yokohama Mary」黄金町エリアマネージメントセンター、神奈川
2015「ミングリアス – チェンマイ発、東京経由、オークランド」Arts Initiative Tokyo、東京
2015「Lecture by Nattapon and Takuro」チェンマイ大学、タイ・チェンマイ
2015「小鷹拓郎vsドキドキクラブ オールナイト上映会」新宿ヴァルハラ宮殿、東京
2014「camp 現在のアート 2014」清澄白河MITSUME、東京
2014「お前は封印されたアダルトビデオを知ってるか?」Art Center Ongoing、東京
2013「ようこそ!堕落お遍路村へ2」マエバシワークス、群馬
2011「こたか商店の最後の30日間:変なお店の探し方」こたか商店、東京
2011「アフリカ大陸vs日本人バックパッカー」3331アーツ千代田、東京
2011「Lecture at Whitecliff」ホワイトクリフ美術大学、ニュージーランド・ウェリントン
2011「ミャンマーBeyond Pressure報告会」遊工房アートスペース、東京
2011「盗難チャリ発見!突撃ツアー報告会」Art Center Ongoing、東京
2010「Seventh Gallery メルボルンAIR報告会」遊工房アートスペース、東京
2010「恋のから騒ぎ~現代美術家たちのぶっちゃけ恋愛トーク」Art Center Ongoing、東京
2008「20:20 VANZA Networking session」VANZA art space、南アフリカ・ケープタウン